マネキンとは
「マネキン」と聞くと、お店のショーウィンドウに立っている人形を思い浮かべる方も多いかもしれません。でも、百貨店やイベント会場などの売場では、「マネキン」は実際にお客様に商品をご紹介し、販売するスタッフのことを指す言葉として使われています。
マネキンのお仕事は、お客様に笑顔でお声をかけたり、商品の特徴や使い方をわかりやすくご説明したりする接客販売が中心です。
たとえば、季節限定のお菓子や地方の特産品などを扱う「催事(さいじ)」の売場では、試食をご案内したり、ギフトにぴったりな商品をご提案したりすることもあります。
百貨店のような場所では、上品で丁寧な接客が求められますが、決して難しいことばかりではありません。
お客様に寄り添う気持ちや、明るい笑顔が何より大切です。「ありがとう」「あなたにすすめてもらってよかった」と言ってもらえるような、あたたかい接客ができるお仕事です。
働き方もさまざまで、短期間のイベントや催事だけのお仕事もあれば、長くひとつの売場で働くスタイルもあります。販売経験がある方はもちろん、未経験の方でも、事前にしっかりとした研修が用意されているので安心です。
多くの方が、初めてのマネキンデビューを経験しながら、自信をつけていっています。
お客様にとって、マネキンは「お店の顔」となる存在。商品の魅力を伝えながら、人と人とのあたたかいつながりを感じられる、やりがいのあるお仕事です。
マネキンサービスの歴史
百貨店文化とともに歩んできた、販売のプロフェッショナル私たちが提供する「マネキンサービス」は、ただの商品販売ではありません。
その歴史は、百貨店や催事の発展とともに育まれてきた“接客とおもてなしの文化”そのものです。
はじまりは、約100年前
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1920~30年代、日本に百貨店文化が広まりはじめた頃。
欧米のショーウィンドウ文化に影響を受け、商品を身につけて紹介する「マネキンガール(生きたマネキン)」が登場しました。
これが、現在の“販売マネキン”のルーツです。
販売のプロとしての確立
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1950~60年代には、マネキンは商品の魅力を伝える接客・販売の専門職として各地の百貨店で活躍。
お客様一人ひとりに寄り添い、丁寧にご案内する「信頼される存在」として定着していきました。
専門サービスとしての発展
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1970年代以降は、百貨店や催事のニーズに応えるかたちで、マネキンを専門に紹介・派遣する会社が多数誕生。
接客マナーや商品知識など、教育にも力を入れた本格的なサービスへと進化しました。
現在も、時代に合わせて進化中
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・食品、アパレル、ギフトなど多彩な分野で活躍
・働き方も多様に。主婦・シニア・学生まで幅広い人材が活躍中
・SNSやデジタル販促への対応など、現代の売場にもマッチ